〔094〕摩耶山 (702m)

兵庫県神戸市

2015年03月20日



    標高差:460m
累積標高差:954m
Road Map :阪神高速北神戸線を藍那ICで下りて、鈴蘭台の市街を抜けて奥再度ドダライブウエイに入り、大竜寺に向かう。
Route Map:再度山大竜寺の駐車場を基点に地蔵谷で摩耶山へ登り、黒岩尾根にて下山する。
兵庫100山の3順目とし摩耶山に行く必要があるが、車で行くことが出来る摩耶山なんて気乗りがしない。地図を見ていて”地蔵谷”なるコースが面白そうでこのコースなら摩耶山に登りたいと思った。
久し振りの沢沿いの道が歩けそうだ。下りは黒岩尾根で周回する。
コースタイム:4時間31分(昼休憩15分含む)
登り:2時間07分
(地蔵谷〜摩耶山)
下り:2時間04分
(掬星台〜黒岩尾根)
地蔵谷
過去には芦屋地獄谷、裏六甲地獄谷を歩いた経験から”地蔵谷”もスリルな道になるのだろうと想像していたのだが、表記通りのハイキングコースだった。今回は雨の後の増水が”地蔵谷”を魅力あるものにしてくれた。トエンティクロスと言いながら4度しか渡渉しないトエンティクロスよりかは面白い沢道コースだった。しかも最短で楽に摩耶山まで登れた。
黒岩尾根
六甲山系に在りがちな展望の殆んどない退屈な長い尾根道であった。下りながら思ったのがこの道を登りには使いたく無い。であったが登って来るくるハイカーは居た。
いつもお世話になっている”大竜寺”の山門前駐車場に車を停める。気温10℃と暖かい。7時55分に歩き始める。
再度東谷沿いの舗装道路を市ヶ原に向けて下って行く。途中からは遊歩道となる。歩きながら気付いたのであるが、再度東谷には登山道が通っており沢沿いに歩けることが判った。但し、結構崩壊している様だ。
10分程で生田川の広い河原である”市ヶ原”に出る。
ここ2日間の雨で水量がやけに増えている生田川を左岸に渡る。
”桜茶屋”の横を抜けて行く。周辺は園地となっており立派なトイレもある。
生田川を挟んだ対岸には”高雄山”(476m)が見えた。生田川の橋を渡る手前に登山口があったが、山頂は薮に見えるのでこれまでは登る気にならなかったが、いづれは登ってみたいと思っている。
間違って天狗道に入ってしまわない様に道標に気を付けて分岐を探す。道標には色々行き先が書かれているのでややこしい。
右は”摩耶山(天狗道)六甲全縦走路”と書かれており、以前、下りに使ったことがあるが詰らない道だった。左の道に入る。
更にトエンティクロス側への分岐があり、地蔵谷の登山道に入ることが出来た。意外に自然石の階段で良く整備されていた。
六甲山系の枝沢は沢水がちょろちょろが一般的であるが、2日間の雨降りでゴォーゴォーとうるさい位の沢音で流れていた。渡渉は大丈夫だろうか? と心配になってくる。
1ヶ目の砂防ダムからは滝の様に沢水が流れていた。
樹木が邪魔をしているが迫力ある流れを見ることが出来た。
左岸を沢沿いに登って行く。”ハイキングコース”の表示があったのにびっくり。そんな楽チンコースなのか。
1回目の渡渉で右岸に渡る。増水のせいでハイキングコースとは思えない渡渉となる。飛び石はコケ生しているので気を使った。
”飛流の滝”とかの名前が付いていても良さそうな急流。
登山口から31分の地点で大きな滝が現れた。滝名の表示がないので無名滝の様だ。もったいない。滝壺に下りる道があったがカメラが濡れそうなので滝壷に下りるのは止めておく。
無名滝を滝口から眺める。良い滝なのに無名なんて! 地蔵谷の地蔵滝で良いのでは・・・
登山道は滑滝にぶつかり、それを遡上して行く。
ステキな滑滝なので遡って行くとハイキングコースの状況では無くなってしまった。引返すが他に道は見当たらないので、又、登り直す。周辺を見渡して左岸に渡渉して一登りするとちゃんとした登山道が出て来た。どこが渡渉点だったのかは今更判らない。
登山道が沢から離れる時は砂防ダムの高巻きの時だけであった。砂防ダムの高巻きは計6回あったが、道はしっかり付いていた。
登山道に戻って左岸を登って行く。
3回目の渡渉で右岸に渡る。ここの渡渉も増水でヒヤヒヤもんだった。沢水はまだたっぷり流れているので山頂はまだ遠そうだ。
4回目の渡渉は水量が減っていたので簡単だった。前方に4つ目の砂防ダムが見えた。
4つ目の砂防ダムは他の砂防ダムとは違い、大谷石を積んだ様な美しい姿をしていた。登山道は堰堤の右側を廻り込んで行く。
5回目の渡渉をして右岸を登って行く。沢水は大夫減ってきた。
6回目の渡渉で左岸に渡るが、もう渡渉と言うほどのものではない。前方には5つ目の砂防ダムが出て来た。
5つ目の砂防ダムを越えてから右岸に渡り、登りは少しきつくなってくる。
登山口から1時間27分にて”アドベンチャールート”への分岐に着く。アドベンチャールートとは黒岩尾根に出る遠回り道なので、沢をそのまま登ることにする。
分岐にあったもう一つの道標には”谷を登る(右下からも合流道有り)”の落書きがあったが”右下”の意味が判らない。
6つ目の砂防ダムが出て来たが、これは高巻きすることなく、登山道は右側に逃げて行く。
登山口から1時間32分にて天狗道と出合う。
しばし、荒れた登山道らしい所を通るが、ここには迂回路があった。
電波搭施設の間から摩耶山の山頂に向かって行く。
自然石の階段で良く整備された道を摩耶山に向けて進む。
この先からは舗装道路歩きとなる。
山頂にある”天狗岩大神”に着く。三角点はこれの反対側。
大竜寺から2時間07分、登山口から1時間47分にて
摩耶山”(702m)に着く。展望が無いのもピーク感が無い
のも承知の上なので、山頂に着いたと言うだけである。
直ぐに”掬星台”に向う。
山頂から展望の素晴らしい”掬星台”に行く。ここへは車で何度も来ているが歩いて来たのは3回目だ。六甲山系では一番夜景が綺麗なのが有名だ。
年月の影響なのか随分と色褪せてきた標識。
六甲ドライブウエイで来られる人は”掬星台”には来られるが、摩耶山の山頂を目指す人はまず居ない。
掬星台から見た南側、神戸空港方面の展望。
天気は良いのだが湿度が高いのか、まったく絵にならない見通しだ。
同じく掬星台から見た東側、大阪方面の展望。何も見えていないのに等しい展望だ。
同じく掬水台から六甲山系を見る。30km近い六甲山なので最高峰までは随分遠い。
掬水台の東屋で遅い朝飯、早い昼飯で15分近く休憩する。
下山の為に黒岩尾根に向っていると、黒岩尾根の一部を見ることが出来た。下り一方であれば良いと期待したがアップダウンがある様だ。
途中にあった展望所からは摩耶別山の”天上寺”が見えた。ここからの展望は中々の絶景だった。
黒岩尾根に入る分岐に着いた。これで後は下るだけとなるが、黒岩尾根は”悪路”と書かれていたのが嬉しく思えた。
最初は背の低いクマザサで覆われた道であったが、長い尾根道なので様々に変化して行った。
終始展望の無い道であるが、登山道はしっかり付いており悪路的な道はまだ出て来ない。尾根筋の道なのに途中に沢があったのにはびっくりであった。
樹間から鈴蘭台への展望が見える様になって来た。
最近、あちこちの山でお目に掛かる”ヤセ道”が黒岩尾根にも
あった。右側は完全に崩壊しており、奈落の底に繋がっていた。
ここを悪路と称しているのか。
黒岩尾根の後半はきつい下りが続く。ここを登って来るハイカーが二組居たが、俺はここを登りには使いたくない。下りとしては楽チンな道だった。
下山1時間32分にて黒岩尾根の登山口に出る。下山中、写真を一杯撮ったが、目くそ鼻くその景色なので殆んど割愛した。
市ヶ原の河原に戻ると幼稚園児が遠足に来ていた。
下山2時間04分にて大竜寺の山門に戻り、摩耶山を終了する。
まやさん
関西百名山
兵庫100山』   前々日からの雨で増水した地獄谷は水量多く楽しめた。
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